RENAISSANCE · ITALY
Leonardo da Vinci
レオナルド・ダ・ヴィンチ 1452–1519
ルネサンスを代表する画家。光と陰影の繊細な移ろいによって、肖像画に新たな奥行きをもたらしました。
Explore the artistMona Lisa, c. 1503–1506 Musée du Louvre
RENAISSANCE · ITALY
レオナルド・ダ・ヴィンチ 1452–1519
ルネサンスを代表する画家。光と陰影の繊細な移ろいによって、肖像画に新たな奥行きをもたらしました。
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ART HISTORY — CHRONOLOGY & CONTEXT
ルネサンスの遠近法、バロックの光と陰影、19世紀の新しい絵画表現、そして20世紀の抽象絵画へ。西洋美術の歴史には、それぞれの時代を生きた画家たちが、新しい表現を模索し、絵画の可能性を広げてきた歩みがあります。
Art Libraryでは、西洋美術の歴史を年代順に整理し、時代を特徴づける美術運動や歴史的な出来事、そこに関わった画家たちを紹介しています。いつ、どのような表現が生まれ、次の時代へと受け継がれていったのか。年表を通して、西洋美術の大きな流れをたどってみてください。
Featured artworks: Raphael, The School of Athens (Public Domain) / Caravaggio, The Supper at Emmaus (Public Domain) / Eugène Delacroix, Liberty Leading the People (Public Domain) / Édouard Manet, Le Déjeuner sur l’herbe (Public Domain) / Piet Mondrian, Composition II in Red, Blue, and Yellow (Public Domain).
日本でも広く親しまれている印象派。モネやルノワールたちが描いた光と色彩に満ちた作品には、19世紀の絵画が大きく変わっていく時代の息吹が感じられます。印象派をひとつの手がかりに、その前後に広がる西洋美術の歴史を見つめていきます。
PARIS, 1874 — THE FIRST IMPRESSIONIST EXHIBITION
19世紀のフランスでは、政府公認の展覧会「サロン」が、画家の評価や成功を大きく左右していました。1874年4月15日、モネやルノワール、ドガらは、サロンの審査に依存せずに作品を発表するため、パリの写真家ナダールの旧アトリエで独自の展覧会を開催します。
彼らが描いたのは、移り変わる光や風景、近代都市の日常でした。当初は批評家から厳しい評価も受けたこの試みが、やがて「印象派」と呼ばれ、西洋美術史の大きな転換点となっていきます。
Featured artworks: Claude Monet, Impression, Sunrise (Public Domain) / Pierre-Auguste Renoir, Dance at Le Moulin de la Galette (CC0) / Berthe Morisot, The Cradle (Public Domain) / Camille Pissarro, Orchard in Bloom, Louveciennes (CC0).
印象派の画家たちは、それぞれの関心に沿って風景や人物、都市の日常を描きました。モネが捉えた光と自然、ルノワールが描いた人々、ドガが見つめた舞台や都市の生活。同じ時代に生まれた多彩な表現を、6人の画家とその作品から紹介します。
Image credit: © Raimond Spekking / CC BY-SA 4.0 (via Wikimedia Commons) · 表示領域に合わせて一部トリミング
印象派の画家たちと時代をともにしたポール・セザンヌは、自然の形や空間を絵画の中にどう表現するかを探究しました。身近な静物や故郷の風景を繰り返し描きながら築いた独自の表現は、後の画家たちに大きな影響を与えます。セザンヌの試みから、20世紀の新しい絵画へと続く変化が見えてきます。
PAUL CÉZANNE — 1839–1906
1874年の第1回印象派展にも参加したポール・セザンヌは、自然の形や空間を、色彩と筆触によって絵画の中に組み立てる方法を探究しました。故郷のサント=ヴィクトワール山や、テーブルに並べたリンゴや器など、同じ主題を何度も描き、物の量感や空間の奥行きを画面に表そうと試みます。
1904年、画家エミール・ベルナールに宛てた手紙では、自然を「円筒、球、円錐」によって捉えるよう説きました。その言葉は、複雑な自然の中に形の構造を見いだそうとした、長年の制作上の探究につながっています。静物画では、リンゴの丸みを色の変化で表しながら、器やテーブルを少しずつ異なる角度から描くことで、独特の遠近感を生み出しました。
風景画では山並みや木々を色面の積み重ねによって構成し、晩年の《大水浴図》では人物と自然を一つの大きな画面に結びつけています。形と色、奥行きと構図をめぐる試行錯誤は、後のピカソやブラックらに影響を与え、キュビスムへとつながっていきました。セザンヌの絵画には、20世紀の美術を切り開く重要な手がかりが見られます。
Featured artworks: Paul Cézanne, Le Barrage de François Zola, c. 1879 (Public Domain) / The Basket of Apples, c. 1893 (CC0) / The Card Players, c. 1890–1892 (CC0) / The Large Bathers, 1900–1906 (Public Domain).
セザンヌが探究した形態や空間の表現は、20世紀初頭の画家たちにも大きな影響を与えました。ピカソやブラックが切り開いたキュビスムは、対象を複数の視点から捉え直し、マティスらのフォーヴィスムは、大胆な色彩によって絵画の可能性を広げました。同じ時代に登場した二つの美術運動から、近代絵画の新たな展開を紹介します。
CUBISM — EARLY 20TH CENTURY
20世紀初頭、ピカソとブラックは、セザンヌが探究した形態と空間の表現を手がかりに、対象を複数の視点から捉えて画面に組み立て直す方法を探り始めました。キュビスムの登場は、ルネサンス以来の遠近法を基盤としてきた絵画の空間表現に、新しい可能性をもたらします。
フアン・グリスは、食器や楽器など身近なものを幾何学的な形と色彩で組み合わせ、独自の構成を築きました。ここでは、その作品を通してキュビスムの展開を紹介します。
Featured artworks: Juan Gris, Still Life before an Open Window, Place Ravignan (1915, Public Domain) / Table at a Café (1912, Public Domain) / Still Life with Checked Tablecloth (1915, Public Domain) / Cubist Still Life (1915, Public Domain).
FAUVISM — EARLY 20TH CENTURY
1905年のサロン・ドートンヌで注目を集めたフォーヴィスムの画家たちは、鮮やかな色彩を大胆に用い、風景や人物を自由な感覚で表現しました。マティスやドランらは、実際の色にとらわれず、色そのものが生み出す力を追求していきます。
窓辺や港、都市の風景を描いた作品には、強い色彩の響きと伸びやかな筆触が見られます。キュビスムと並行して生まれたこの動きも、20世紀の絵画の可能性を大きく広げました。
Featured artworks: Henri Matisse, Open Window, Collioure (1905, Public Domain) / André Derain, Charing Cross Bridge (1906, Public Domain) / Raoul Dufy, The Port of Le Havre (1906, Public Domain) / André Derain, The Drying Sails (1905, Public Domain).
キュビスムが形と空間を組み替え、フォーヴィスムが色彩の可能性を広げた20世紀初頭。絵画をめぐる探究はさらに広がり、色彩や線、形そのものによる新しい表現が生まれていきました。カンディンスキー、ヒルマ・アフ・クリント、マレーヴィチ、モンドリアン。それぞれ異なる関心から生まれた試みを通して、抽象絵画の誕生をたどります。
THE BIRTH OF ABSTRACTION — 1900s–1930s
20世紀初頭、ヨーロッパでは、目に見える物や風景の描写から離れ、色彩や線、形態そのものによって絵画を成立させる試みが広がりました。キュビスムが形と空間を組み替え、フォーヴィスムが色彩の可能性を押し広げた時代、画家たちはそれぞれ異なる道筋から抽象表現を探り始めます。
ヒルマ・アフ・クリントは1906年頃から、精神世界や自然への関心を象徴的な形態によって表しました。カンディンスキーは色彩と線の響きや精神的な表現を追究し、マレーヴィチは幾何学的な形態を用いる「シュプレマティスム」を提唱します。
モンドリアンは水平線と垂直線、限られた色彩によって画面の秩序を探究しました。こうした多様な試みから、具象的な主題に依拠しない絵画の表現が発展し、20世紀美術に大きな広がりをもたらしていきます。
Featured artworks: Hilma af Klint, The Ten Largest, No. 7, Adulthood (1907, Public Domain) / Wassily Kandinsky, Composition VII (1913, Public Domain) / Kazimir Malevich, Suprematist Composition (1916, Public Domain) / Piet Mondrian, Composition II in Red, Blue, and Yellow (1930, Public Domain).
美術とは何かを問い直す|20世紀初頭、画家たちが新しい表現を探究するなか、マルセル・デュシャンは美術作品の成立そのものに目を向けました。1913年には自転車の車輪をスツールに取り付けた《自転車の車輪》を制作。1917年には男性用小便器を《泉》として展覧会に出品し、展示を拒まれました。こうした「レディメイド」の試みは、芸術家が何を選び、何を作品とするのかという問いを投げかけました。
Video: The Museum of Modern Art (MoMA), Marcel Duchamp | HOW TO SEE “Readymades” with MoMA curator Ann Temkin.
ポップアートの始まり|1950年代のイギリスでは、広告や雑誌、日用品など、大衆文化のイメージに目を向ける画家たちが現れました。リチャード・ハミルトンは、消費社会やデザインの視覚表現を美術に取り込み、ポップアートの成立に重要な役割を果たします。その動きは1960年代のアメリカにも広がり、ウォーホルやリキテンスタインらによって、新たな美術表現へと発展していきました。
Video: Tate, Peter Saville on Richard Hamilton | Tate.
抽象表現主義の誕生|第二次世界大戦前後のニューヨークでは、絵画の新しい可能性を探る画家たちが活動していました。ジャクソン・ポロックは絵の具を滴らせる独自の技法によって制作行為そのものを画面に刻み、マーク・ロスコは大きな色面を重ねることで、色彩による深い感覚的な体験を追究しました。1940年代から1950年代にかけて展開した抽象表現主義は、ニューヨークを戦後美術の重要な中心地へと押し上げていきます。
Video: The Met, Exhibition Tour—Krasner and Pollock: Past Continuous | Met Exhibitions — The Met.
印象派からセザンヌ、キュビスムとフォーヴィスム、抽象絵画、そして戦後の美術へ。ここまで紹介したのは、長い美術史のなかのいくつかの重要な転換点です。Art Libraryでは、さらに幅広い時代に目を向け、美術運動や作家たち、その背景にある出来事を年代順に紹介しています。興味を持った時代から、美術の歴史をさらにたどってみてください。
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